首位と7打差の11位から出た宮里美香(26=NTTぷらら)は2バーディー、1ボギーの71とスコアを伸ばし、通算4アンダーとした。1番で約6メートルを沈めてバーディー。その後も堅実なプレーでパーを拾うなどスコアをまとめた。

 晴れ間の直後に雨が降り、突然強風も吹く。めまぐるしく天候が変わる中でも、宮里美は2バーディー、1ボギーと崩れなかった。全英ならではのリンクスではない林間コース。だが「天候は全英だなと思う。1つでもスコアを伸ばせたのは大きい」と納得の表情で自ら及第点をつけた。

 パットがこの日もさえた。1番は約6メートルを決めてバーディー発進。「あれはラッキーだった。スライスしてフックするラインを、しっかり読めたのが大きかった」と振り返る。12番でもピン奥1・5メートルからのバーディーパットをねじ込んだ。

 ピンチでも慌てない。8番や13番、16番などパーオンを逃したホールでも、重圧のかかるパーパットをしっかり決めた。「自分でもよく入れたなと思う。ショートパットとアプローチはいい感じ」と手応えを口にする。14番で今大会初のボギーをたたいたが、影響は最小限にとどめた。

 決勝ラウンドの課題は明確だ。「もう少しバーディーチャンスにつけたい」。歯車がかみ合えば、さらにスコアを伸ばせる手応えはある。