渡辺彩香(22=大東建託)が今季出場19試合目で初の予選落ちを喫した。

 第1日で78をたたいて5オーバーの76位と出遅れた。

 この日も2バーディー、4ボギーの75と伸ばせず、通算7オーバー、153で71位となった。予選落ちは昨年7月のサマンサタバサ・レディース以来。「久しぶりですね…。先週の2日目くらいからリズムが悪くて、それを何とかしたくて火曜日から一生懸命練習したけど、取り戻せなかった」と悔しさをにじませた。

 ショット、パットともに不調。それに加えて、メンタル面での変化もあったという。「(リオ)オリンピックという目標がなくなって、今まで以上に早く勝たないと、と思ってしまったのかもしれない。気持ちばかり攻め急いでいたかも」。

 賞金ランクは日本人3番手となる6位ながら今季未勝利。わずかな差で届かなかったリオ五輪から気持ちを切り替えるはずが、かえって入れ込みすぎてしまった部分もあったようだ。「ずっと試合に出続けていて、自分でも気付かない疲れもたまっているかもしれない。1度リセットするための、大事な時間にできるようにしたい」と前を向いた。