賞金ランク5位の鈴木愛(22=セールスフォース)が、首位と1打差2位でスタートした。「男子の技術を生で見たい」と、シニア、レギュラーとの対抗戦「日立3ツアーズ選手権」(12月11日)出場を熱望。出場資格を手にできる賞金ランク3位内を実現するためにも、今季2勝目を狙う。

 出場選手120人の平均スコアが75・2417。ラフに入れたら、厄介な洋芝に高速グリーンという難コースで、鈴木が4アンダー、1ボギーの69にまとめた。「(2週後の)日本女子プロに向けて、いい練習にしようと心掛けました」。首位と1打差。今季2勝目を狙うのに十分な出だしで、表情は明るい。

 日立3ツアーズ選手権に出たい。最終戦終了後の大会で、出場を希望する選手は少ないが、鈴木は違う。「男子プロの技術が直接見られるから。女子の世界だけでは限界があるし…」。米ツアーのテレビ中継観戦が趣味なのも、貪欲な向上心から。同選手権出場にはLPGAの推薦3枠もあるが、できれば9戦後の「マスターズGCレディース終了時(10月23日)の賞金ランク3位以内」で出場したい。賞金3位申ジエと2390万4267円差。今季2勝目で1800万円を手にすれば、目標は現実味を増す。【加藤裕一】