今季2勝目を狙う鈴木愛(22=セールスフォース)は、パープレーにまとめた1日を「目標がイーブン(72)だったので、とりあえずよかったです」と振り返った。2位に4打差をつけて首位で出ながら、2番から3連続ボギー。一時は首位を譲ったものの、6、8、13番でバーディーを奪って盛り返した。

 珍練習の効果もあった。最終18番パー4は奥に切られたピンに対し、第2打がグリーン手前に乗っただけ。25メートルの超ロングパットを80センチに寄せ、パーでしのいだ。「今週はパッティンググリーンでキャディーさんにカップを指定してもらい、ロングパットを打つ練習をしてるんです。でも時々、30メートル近いのをやることがあって『こんなの本番であるわけないじゃん』と思っていたら…今日は本当にありました」と笑う。

 最終日は絶対女王のイ・ボミと直接対決になる。26日に「ボミさんと回るときは、いつもポコポコとバーディーを決められて、焦ってしまう」と話していた。

 「ほんまに(同組になって)予想通りです。でも、今回は負けたくない。いつもは『誰がスコアを伸ばすんだろ?』と他人のことばかり考えてしまう。ボミさんに対しても、そうです。欲を抑えて、自分ができる精いっぱいのプレーを心掛けます」と意気込みを口にした。