石川遼(24=CASIO)が復活優勝を遂げた。2位に2打差の首位から出て5バーディー、2ボギーの69、通算15アンダー273で2位に5打差をつけての快勝だった。2月に腰の故障で米ツアーを離脱、日本ツアー復帰2戦目での勝利は、第1日から首位を走る09年サンクロレラ・クラシック以来自身2度目の完全優勝で飾った。

 石川は勝ってもなお高みを目指す。優勝会見では喜びの声より、まず先に反省の言葉から口にした。

 -今の気持ちは

 「17番、18番が締まりがなかった。最後までバーディーの可能性を持った上がりができればなと」

 -スコアの要因は

 「ショットはある程度乱れたところはあったけど、1つの核となるものが最後まで持てていた。リズムです」

 -過去13勝との違いは

 「特にないです。(前回勝った)日本シリーズのような精神状態でした」

 -2月の故障からある程度順調に戻ってきた

 「ケガをする前よりもスイングとかリズム感は一定になってきた」

 -ゴルフができない期間のストレスは

 「いくら結婚したとはいえ、ゴルフができない自分は自分じゃないという感じがあった」

 -奥さんとはもう話した

 「ハイタッチだけしてきました」