首位発進した香妻琴乃(24)はパットが好調だった。1番で4・5メートル、5番と8番で6メートル前後のバーディーパットを沈め、17番ではバンカーから残り142ヤードの第2打をピン右3メートル弱に乗せると、これも決めた。「タッチよく、自分の思ったところに打てました」。パットの向上は2~3週前からだという。「重いグリーンに対し全部パンチが入るような、ストロークが速くなっていたのを、どのグリーンでも『グリーンが速い』と思ってゆっくりストロークするイメージで」対応したところタッチが合ってきたという。

 大会前には昨年覇者の表純子(42)らと仙台市内の「宮城県こども病院」を慰問した。病気と闘い、ゴルフをやることも見ることも機会がない子供たちが、女子プロの訪問を楽しみに「すごくたくさんの質問を考えていてくれていた」という。「私たちが会いに行くだけで、笑顔になって楽しんでくれるのが、すごくうれしかった」。その子供たちからもパワーをもらっての首位発進だった。