プロ19年目のツアー初優勝へ。首位と3打差3位で最終日に臨む山下和宏(42=ザ・サイプレスGC)に最高の舞台が整った。

 開催コースの茨木CCは大阪・豊中市の自宅から車でたった15分。しかも同CCは毎年オフに何度もラウンドしているとあって、コースのスタッフに顔見知りが多い。

 「コースの中まで地元って感じです。レストランの人とかにも顔見知りがいて、みんなが応援してくれます」

 安定したプレーを売り物に、09年から賞金シードを保持し続けるが、今季は不調で現在賞金ランク68位。先週のANAオープンは第1日に68を出しながら、第2日に82の大たたきを演じて、予選落ちしている。「あの82は本当にきつかった。嫁に『(シード落ちの)覚悟をしとけよ』と言うぐらいで…。こんだけ本当に一生懸命やってるのに、という思いもあって…心が折れました」とこぼす。

 勝負がかかる最終日。「本当に地元で緊張すると思いますけど、一発勝負をやってみたいです」と闘志満々だった。