李知姫(37=韓国)が通算12アンダーで並んだ申ジエ(28=韓国)をプレーオフで下し、今季2勝目、通算21勝目を挙げた。3打差3位から出て、6バーディー、1ダブルボギーの68で回った。

 李は2打リードで迎えた15番パー3で第1打を池に入れてダブルボギーとしたが、「(ピンを)攻めていこうと思った(結果)。しょうがない」と気落ちはしなかった。続く16番では2メートルの微妙なパーパットをねじ込み、18番パー5では先に申ジエにバーディーを決められたが、3メートルのバーディーパットを入れ返してプレーオフに持ち込んだ。プレーオフも2ホール目では互いにバーディーを奪い合う激戦、3ホール目にピンそば1・5メートルにつけて、これを沈めて勝負を決めた。

 これで生涯獲得賞金を10億78万9391円とし、不動裕理(39)、横峯さくら(30)に次ぐ3人目、外国人選手では初の10億円プレーヤーとなった。

 4月に1勝も夏場に調子を落とした。そんな中、「秋までに調子を上げればいいと、焦らずやったのがよかった」とベテランらしく振り返る。前週は韓国のお盆で帰国し「家に帰ってリラックスできた」と同時に「練習場でスイングチェックをした」のがこの勝利につながった。次週は日本女子オープン。「日本女子オープンまでに調子を上げたかった。来週もいいプレーをしたい」とビッグタイトルを見据えた。