男子ゴルフのマイナビABC選手権(10月27日開幕、日刊スポーツ新聞社後援)の記者発表が26日、開催コースの兵庫・ABCGCで行われ、注目の若手プロ、時松隆光(23=筑紫ケ丘GC)が出席した。

 3年ぶりの2度目の出場の時松は「出場選手が100人を切る、限られた人しか出られない大会。とにかく高速グリーンのイメージがすごく強い。そんな中で優勝争いがしたいです」と抱負を語った。

 また記者発表時の恒例行事、出席プロによる17番ホール近くの“守り本尊”御神石への必勝祈願も行った。14年大会で小田龍一がおさい銭150円を入れ、優勝したと聞き、時松は倍の300円を入れた。「いや僕は100円しか持ってなくて…。近くにいたスタッフの方から200円を借りました」。7月のダンロップ・スリクソン福島オープンでツアー初優勝を飾り、翌週のネスレ招待日本マッチプレー選手権でも優勝。2週間で1億1000万円を稼ぎ、注目を集めたシンデレラボーイだが、金銭感覚は極めて庶民的のようだ。

 なお今大会では95年大会優勝者で“ABC男”の異名をとった田中秀道をコース設定のアドバイザーに起用。その意見を採用する形で、3年間、パー4だった6番ホールを元のパー5に戻すことが発表された。

 日本ゴルフツアー機構の小山俊一ツアーディレクターは「今年の後半戦で、7人ほどのプロを各大会のアドバイザーに起用します。選手目線をコースセッティングに反映するのが目的」と説明。田中らのは起用はテストケースで、来季ツアーでは本格的に“現役プロ・アドバイザー”の起用を検討中としている。