往年の名手たちはパーマー氏の現役時代を思いながら追悼した。

 61歳の中嶋常幸氏は、パーマー氏がゴルフにのめりこむきっかけという。「中学生くらいの時にテレビでビッグスリーのプレーを見た。その中でもパーマーに引かれた。とにかく力強くて格好良くて、魅了された」としのんだ。

 日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長は「アーニー(パーマー氏の愛称)を兄のように慕っていたし、憧れの存在だった。とても寂しいし、悲しい」とのコメントを発表した。

 ともに一時代を築いた“帝王”ニクラウス氏は「彼はゴルファーという枠を超えていた。私や妻を含めて何百万のファンがいた。お互いに競い合うのが好きだったし、支え合ってもきた」と故人とのライバル関係を語った。

 米女子ツアーで通算72勝と一時代を築いた45歳のアニカ・ソレンスタムさん(スウェーデン)は「ゴルフ界だけでなく、功績を残してきた方。彼の友人であったことを誇りに思う。素晴らしいアスリートで、本当に“キング”だった」と死を惜しんだ。