今年の日本アマチュア覇者で、プロの飛ばし屋に負けない飛距離を誇る亀代(かめしろ)順哉(21=大院大4年)が、前後半で鮮やかな“変わり身”を披露した。

 前半アウトは武器とする第1打がブレまくり、パー3を除く7ホールでフェアウエーを捉えたのは2回だけ。7番パー5では、左林方向に飛んだ第2打が木に当たって見通しのいいラフに落ちる幸運を生かしてバーディーを奪ったが、37にまとめるのが精いっぱいだった。

 ところがインでは10、11、13、15、16番と5バーディーを量産。最終18番がダブルボギーになる落ちがついたが33。最終的には2つスコアを伸ばし、スタート前の14位を守った。

 「前半は球が散って、フェアウエーから打った記憶がないほど。でも『これだけ悪かったら、後半はいいことあるだろ』と、いい意味で開き直れたのがよかったです」。

 最終18番で1メートルのボギーパットがカップに蹴られたことも「くるりと1回転して戻りました。ゴルフの神様が『まだまだ気を引き締めて頑張れ』と言ってくれたと思うようにします」と前向きに受け止めた。