【クアラルンプール18日=亀山泰宏】男子ゴルフの石川遼(25=CASIO)が、CIMBクラシック(20日開幕、TPCクアラルンプール)に向け、松山英樹(24)と練習ラウンドを行った。「グリーンとグリーン周りの造りは(日本と)全然違う」と、あらためて厳しいセッティングを実感。11月の国・地域別対抗戦W杯でコンビを組む2人。そろって練習ラウンドを行うのはW杯直前を除いて最後になるとみられる。

 腰痛で2月から米ツアーを離脱し、これが復帰戦。日本で5試合に出場した準備段階も全てが順調とはいかなかった。8月末の2戦目、RIZAP・KBCオーガスタ。優勝したが、第1日を終えて患部に違和感があり、「痛みというか、様子見だったことは間違いない。これ以上やると次の日に残るという感覚があった」と明かした。

 再発寸前でブレーキをかけられたことが成長だった。「体のプロ(トレーナー)に任せっきりにするんじゃなく、自分で分かることが、体が資本のアスリートとして大事。特にこの半年間は痛感した」。ここ数年、骨の構造などを勉強し「自分の体を知る」作業を重ねた経緯もあり、不安なく米ツアーに戻ってきた。公傷制度で出られるのは20試合。「自分のやるべきことをやるだけ。楽しみです」とうなずいた。