前週日本オープンで国内メジャー初優勝を飾り、新シーズン初戦となった松山英樹(24)が3アンダーの16位でスタートした。

 松山が底力を見せた。今季スタートホールとなる10番のティーショットを、いきなり右の池に入れた。5オン2パットのダブルボギーに「今年ダボは打ちたくないと思いながら、1発目に打つから面白いですよね」。思わず苦笑いする不穏な滑り出しも、直後の11番でバーディーを奪い、後半は2番で微妙な距離のパーパットを沈めて粘った。

 最終9番、残り169ヤードの第2打を8番アイアンでピンそば2・5メートルにつけるバーディー締め。しかし「あれはとんでもないミス。(バーディーは)たまたまですよ」と首を振った。さらに「今日は25点くらい。まだ迷走中ですよ」と笑った。優勝した日本オープンもショットで手応えを感じたのは第3日だけ。まずまずの結果にも、反省の言葉を並べる。どこまでも松山らしく、米ツアー新シーズンをスタートさせた。