賞金ランク3位の笠りつ子(28=京セラ)がショット、パットで圧倒的な安定感を見せ、第1日から首位を守る完全優勝に王手をかけた。

 「今日も納得のいくプレーができました」。多くの選手が悩まされるグリーンの重さにも、第1日の最終ホールで3パットボギーを喫したことで、第2日から「ラインに乗せ、強く打つ」ことを徹底し、きっちり対応している。

 今季残り6戦となり、賞金ランク1位イ・ボミとの差は約3315万円。優勝が2520万円という高額賞金の今大会で勝てば、イ・ボミが2位に入ったとしても、差は約2027万円に縮まる。

 首位に並ぶ鈴木愛は賞金ランク4位。「賞金女王なんて、まだまだ」とかわすが「今年は(強い)韓国人選手に勝つためにやってきました」という。イ・ボミへの“挑戦権”を手にするために、優勝は譲れない。