小平智(27)は第1日91位発進から優勝、記録の残る85年以降では4番目の“大逆転”となった。

 優勝会見では照れ笑いしながら「優勝をあきらめたわけじゃないけど、まさか優勝して、ここ(会見場)にいるとは思いませんでしたね」と第1日終了時点の心境を振り返った。

 この日のキーポイントに14番を挙げた。464ヤード、パー4の難関で右ラフから残り190ヤードの第2打を8番アイアンで打ち、グリーン右のラフに外した。第3打でカップ横30センチに寄せて「楽々お先のパー。ここをすんなり切り抜けられて、気持ち的に楽になった」。オフに小技を磨いて、「今週はアプローチがよかった。ストレスなくやれた。成長できたと思う」と話す。

 これで13年の初優勝から4年連続で勝ち星を挙げている。「4年連続優勝は自信にはなるけど、まだ(年間)複数回優勝がないので、2勝目、3勝目を狙っていきたい」を語気を強めた。