最終18番で8メートルのバーディーパットを外し、笠りつ子(28=京セラ)は2位に終わった。

 「しっかり狙ったんですけどね。第2打は7番アイアン。残り160ヤードだったけど、見た目はもう少し近く感じて…(突っ込みきれなかった)」と振り返った。

 今季3勝目、賞金ランク1位イ・ボミとの差を大きく詰めるチャンスだった最終日。「緊張はそれほどしなかったけど…。いっぱいいっぱいでした」とこぼす。

 今季出場29戦で、トップ10は2勝を含む22試合目。2位は先週の富士通レディースに続き4度目となった。「優勝争いを毎週のようにして。私には経験したことがない戦いが続いている。それに苦しんでいるけど、楽しんでいる部分があって…」。思うように説明できない気持ちだが、コースを離れた途端に疲れがドッと出る状態が続いているという。

 今季は残り5戦となったが、28日開幕の三菱電機レディースは休み、一服入れる。「運転免許更新があるんで。温泉にも行ってきます」と4月の地震以来、故郷の熊本に戻る。「ゴルフができる幸せ。そう思えるきっかけになったのは、あの地震です」。

 11月4日開幕のTOTOジャパンクラシックからの4試合で、逆転賞金女王を狙うため、いったん心身ともにリフレッシュする。