米女子ゴルフツアーの来季出場資格を争う2次予選会を19位で突破し、11月末の最終予選会進出を決めた畑岡奈紗(17=茨城・ルネサンス高3年)が26日、成田空港に帰国した。

 「とりあえず、ファイナル(最終予選会)に行くことができて良かったです」と、ひとまず目標をクリアしてホッとした様子。予選会終了後にはフロリダ・クリアウオーターで船に乗り、イルカを見にいってリフレッシュもしてきたという。「あんなに近くで見たのは初めてです。かわいかったです」と、うれしそうに話した。

 10日に日本女子ツアー史上最年少でプロ転向。「調子が良くても悪くても、プロには責任がある」と早くも自覚が芽生えてきた。プロデビュー戦は伊藤園レディース(11月11日開幕、千葉・グレートアイランドC)を予定。「プロらしいプレーができるように」と意気込んでいる。

 日本女子オープンを制したことで「優勝者」と「賞金ランク25位以内」だけが出られる今季日本ツアー最終戦のLPGAツアー選手権リコー杯(11月24日開幕、宮崎CC)の出場権も得ている。ただ、ツアー選手権翌週の30日から米ツアー最終予選会が始まることもあり「リコーは特別な試合で、すごく出たい気持ちは強いですが、ファイナル(最終予選会)を考えると厳しいのかなと思います」と欠場の可能性を示唆した。

 日本女子オープン優勝で一躍“時の人”となり、プロ転向の2日後に渡米するなど休む間もなく戦ってきた。今週は久々に日本でゆっくりできるとあって「おすしが食べたいです。ツブ貝が食べたいですね」と笑顔で話していた。