女子ゴルフの樋口久子・三菱電機レディース(28日開幕、埼玉・武蔵丘GC)のプロアマ戦が27日、同コースで行われた。

 昨年大会優勝の渡辺彩香(23=大東建託)は、プロアマ戦で日本女子プロゴルフ協会の樋口久子相談役(71)らとラウンド。「スイングを見てもらえたし、良かった。今自分がやっていることを伝えて、それを見てもらった感じです」と話した。後半戦に入って成績が下降気味。前半戦は1度もなかった予選落ちが8月以降だけで4度。日本女子オープン最終日、翌週のスタンレー・レディース第1日と2ラウンド連続で80台をたたいたこともあった。「ひどいですね」と苦笑するしかない。

 樋口相談役からは「(クラブを)手で上げてしまうのを、もっと体の回転でできるように」と指摘を受けた。スイング動画を送るなど指導を仰ぐ丸山茂樹からも、同じことを言われていたという。「シーズン中はあまり変えたくなかったんですが、どうしようもなくなって、ここまで悪くなったら変えてみようと。調子が悪いことを認めて、やり続けよう」と覚悟を決めた。

 賞金ランク9位につけ、トータルの数字は悪くないが、今季勝てていない現実を受け止めている。「10回の2位より、9回予選落ちでも1回優勝したい。それぐらいの気持ちです」。昨年大会はアマチュア史上初のデビュー戦完全優勝に迫った畑岡奈紗(17=茨城・ルネサンス高)を退け、通算3勝目を挙げている。「イメージのいいコースで頑張りたい。(樋口相談役や丸山に)気にかけていただいているので、いい報告ができれば」と力を込めた。