マンデートーナメントを突破して参戦したアマチュアの植竹希望(18=東京・日出高3年)が4バーディー、2ボギーの70で回り首位と1打差の5位と好発進した。

 13番では「完璧」と話すティーショットから残り108ヤードをピッチングで2メートルにつけてバーディーを奪うなど、ドライバーが好調だった。ティーショットがフェアウエーを外したのは2ホールだけ。「100点じゃないけど、70点くらいで何とか耐えられました」と振り返った。

 ツアー優勝経験のある勝みなみ(鹿児島高)や畑岡奈紗(茨城・ルネサンス高)と同い年。13年のスタジオアリス女子では14歳で最終日最終組を経験している。高校ではケガに悩まされ全国タイトルとは無縁。畑岡の日本女子オープン優勝は特に刺激になったようで「『勝っちゃえ』と応援していたんですが、いざ優勝すると悔しくなって…。私たちの世代はみんなそうだったと思います」。快挙を見届けると、無性に練習がしたくなった。「同じことを積み重ねて勝てたのが畑岡さん。練習が足りないと思いましたし、練習の集中力も上がりました」と話す。

 今月の岩手国体では第2日のプレー中にチョコレートパンを食べ、呼吸困難に陥った。医師からは「アレルギー反応がなくても食べ続けると異常が発生することがある」と説明された。検査結果を待っている状態だが、大豆アレルギーの可能性が高いという。

 食事への意識も高まり、尊敬するテニスのノバク・ジョコビッチ(29=セルビア)も実践する「グルテンフリー」を取り入れたこともあった。「同じ世代が2人も優勝しているので、私も負けないように頑張りたいです」。ライバルの背中を追いながら、貪欲に上を目指す。