男子ゴルフの三井住友VISA太平洋マスターズ(10日開幕、静岡・太平洋C御殿場C)の練習ラウンドが8日、同コースで行われた。

 中嶋常幸(62=フリー)は、2週前のHSBCチャンピオンズで日本人初の世界選手権シリーズ制覇を達成した松山英樹(24=LEXUS)、アマチュアの比嘉一貴(21=東北福祉大)とともにイン9ホールを回った。

 13年ダイヤモンド・カップで優勝した松山との最終日最終組を経験しており「あの時を基準として3段階くらいは(レベルが)上がったね」と絶賛。雰囲気の変化も実感した。「WGC(世界選手権シリーズ)に勝って超一流の仲間入りをした。偉そうにしてるわけじゃないけど、堂々としている」。称賛は止まらず「僕がいい球だと思っても『今のはまだまだなんです』と言う。もう別次元の選手。彼の視線は常にメジャーを向いている」と、うなった。

 さらに、飛距離と高弾道の秘密を解説。「バックスイングの深さと切り返しの柔らかさは日本一。世界一と言ってもいい。何とかマキロイがくっついていけるくらいじゃないか」。トレーニングで肉体を強化しつつ、柔軟性も失っていないために理想的なスイングが可能になると見ている。

 松山は現在世界ランク7位。日本人の世界ランク最高位は自身の4位だが「昔と今とでは算出方法も違う。実質(松山が)日本人最高位。『どうせなら1位になれ』と思っている」とエールを送っていた。