男子ゴルフの石川遼(25=CASIO)が6位だったW杯の悔しさを、今日1日開幕の日本シリーズJT杯(東京よみうりCC)にぶつける。11月29日にオーストラリアから帰国したばかりという強行軍。賞金ランクトップ池田勇太(30)と同2位谷原秀人(38)の賞金王争い最終章に注目が集まる中、大会連覇への意欲をにじませた。

 石川の中には、まだ悔しさが色濃く残っている。松山と組んで挑んだ大舞台。「もっとやれた。初日の1オーバーは(14番)パー5を自分のティーショットのミスでボギーにした。アンダーパーで回れていれば…」と具体的な場面に踏み込んだ。日の丸をあしらうなどW杯仕様のキャディーバッグなどは継続使用。「(悔しさを忘れないようにとか)特にストーリー性はない」と苦笑しつつ「ふがいなさと、その何倍もの刺激を感じた。今週から出場する全ての試合で生かせること」とうなずいた。

 国内ツアー最終戦でも、年明けからすぐ米ツアーでの戦いが待つ身にとって集大成の意味合いは限りなく薄い。同月30日のプロアマ戦でも別のドライバーをテスト。賞金王がかかる2人の強さに敬意を表した上で「2人が優勝を争う場面に自分もいたいし、その中で自分が勝ちたい」と意気込んだ。