本年度プロテストに合格した21人で争われ、4アンダーで首位スタートした高橋恵(20=フリー)が、通算3アンダー141で優勝を飾った。

 この日は秒速4・8メートルの強風が吹き、ほとんどの選手がスコアを落とす中、2バーディー、3ボギーの1オーバーで踏みとどまった。

 前半8番終了時点で川岸史果(22=フリー)に首位を譲ったが「前半バーディーなしの2ボギーで逆転されたんですよ。でも『後半があるし』って、焦ってなかった。10番のティーグラウンドで『落ち着いて、最後の9ホールを楽しもう』と思ってプレーしてました」と高橋。

 川岸がダブルボギーをたたいた11番でバーディーを奪って再逆転すると、そのまま勝利した。

 高橋は中学2年だった10年7月、下部ツアー・ANAプリンセス杯を13歳で制し、女子プロトーナメント最年少優勝を果たした逸材。その後、パットの不調などに苦しんだ時期を乗り越え、うれしいプロ初勝利となった。