女子プロゴルフの13年賞金女王で7年間保持した賞金シードを失った森田理香子(26=リコー)が来季、下部のステップアップツアーに出場する決意を明かした。

 出場すれば、20代の賞金女王経験者では初めてになる。

 森田は10日、松坂屋名古屋店でウエア契約するアンパスィ主催のトークショーに出席。イベント終了後の取材で来季のスケジュールについて「日程発表後にいろんな人に相談して決めたい」とした上で、ステップアップツアーについて「普通は新人とかが出る試合うんぬんを言う人もいますが、関係ないと思います。(元女王の)プライドとかも関係ありません。どの試合もチャンスだし、私はそれを譲るつもりはないです」と語った。

 森田は2日終了の最終QTも79位に終わり、35位前後で得られたツアーフル参戦の権利を逃した。そのため、来季のツアー出場は主催者推薦最大8試合、予選から本戦出場に挑む日本女子プロ、日本女子オープンなど10試合前後に限られる見込み。少ないチャンスを生かして「復活優勝」「賞金シード復帰」を目指すことになる。その一方で、ステップアップツアーでも実戦を重ねていくようだ。

 この日はシード落ちが決まった11月の大王製紙エリエール以来、初めてファンの前に姿を見せた。1年前も同所で同じイベントに出席したが、約100人のファンを見て「去年より多いんちゃいますか」と笑顔を見せた。トークでは「最近『32歳ぐらいに見える』と人に言われて、すごいショックでした」と自虐ネタも織り交ぜ、ファンの笑いを誘い、来季に向けて「まだ26歳。ゴルフ人生はこれからです。来季は出られる試合が限られると思いますが、やらなきゃいけないことはわかっています。オフは練習に明け暮れます」と決意を語った。

 トーク後はパットのレッスンや、自分が着るアンパスィのウエアの即席販売会で売り子となるなど、サービスたっぷりにファンを喜ばせていた。