男子ゴルフの石川遼(25=CASIO)が27日、沖縄で行っていた10日間の合宿を打ち上げた。

 今合宿には石川の弟で関東高校ゴルフ冬季大会で優勝したばかりの航(埼玉・浦和高2年)も参加。「兄の練習を見て、吸収できたらいいと思って来ました。じかに見るとスイングのリズムがつかみやすい。自分に比べるとゆったりめで、兄のようなリズムで打てれば」と話した。

 そんな弟に対して、石川も温かいまなざしを向けた。「本人なりにすごく努力していて。勉強も頑張っているので、自分は本当に応援しています。とにかくゴルフ一本じゃないので、僕は温かい目で見守ってます」。

 埼玉一の名門校に通いながらゴルフでも結果を出すのは容易ではない。それは石川も分かっており「勉強も両立してやっているので、それ以上はなかなか求められない。そんな中で関東の大会で勝つというのはびっくりです。だから質の良い練習ができているのかなとも思います」とたたえた。

 そして最後に「もちろん本気でゴルフをやってるんでしょうけど、まだまだ航よりうまいアマチュアは山ほどいると思う。だから良い意味でこれからという目で見ています。プライベートのラウンドでまずは僕に勝てるように。それが航の一番の目標だと思います」と課題を与えた。

 石川自身は来年1月19日開幕のキャリアビルダー・チャレンジ(米カリフォルニア州ラキンタ)からの3試合に出場することを明言。

 17年もあくまで米ツアーでの勝利が目標だとし、「世界のトップの人と回る機会が増えれば(一緒に合宿を行った選手たちに)より伝えていける。だからメジャーにも出たいし、まずは自分がやるべきことをしっかりやる」と意気込んだ。