絶好調男のジャスティン・トーマス(23=米国)が記録ずくめの2週連続優勝を果たした。22アンダー首位から出て、6バーディー、1ボギーの65で回り、通算27アンダー253で、2位に7打差をつけて優勝した。253は72ホールでの米ツアー歴代最少スコア。日本人では松山英樹(24=LEXUS)と谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)の11アンダー27位が最高だった。

 トーマスの圧勝だ。「今朝はすごく緊張して、落ち着くまで時間がかかった」というものの、尻上がりに調子を上げて、8番からの11ホールで6バーディーをマークして勝利。3位に入った親友スピースも「正直に言うと、僕は2位を目指してプレーしていた。今の彼のプレーは信じられない」と驚くしかなかった。

 第1日に米ツアー史上2位となる59を記録。その後も好調を維持し、72ホールでの253は、03年テキサス・オープンでトミー・アーマーが出した254を抜き、米ツアー史上最少スコア。開幕から出場5戦で3勝は、過去40年でタイガー・ウッズ(03、08、13年)だけで、3打差以上をつけての2週連続勝利も09年のウッズ以来となった。

 「信じられない1週間だった。忘れられないね」とトーマス。これで世界ランクも12位から自己最高の8位に浮上。「この勝利は僕が初めて初日からの1位を守った完全優勝。とても誇りに思う」と胸を張った。これで、今季の獲得賞金と積算ポイントで松山をかわしてトップに浮上した。