男子ゴルフで15年マスターズ、全米オープンを制したジョーダン・スピース(23=米国)が17日、都内で行われた、初めて自身の名を冠したゴルフシューズの発表会「アンダーアーマー・スピースワン・グローバルツアー・イン・ジャパン」に登場した。

 スピースはまず「スピースワン」について「アンダーアーマーのチームのみんなと数年かけて開発した。体重移動がスムーズにできるし、どうやって可能にしたのかは分からないが(笑い)通気性の良さと防水性を両立している。これ以上の靴は履いたことがないよ」と絶賛。

 その後、ファンからの質問に答えた。ゴルフにおけるウエートトレーニングの必要性について聞かれると「とても重要。でもウェイトリフティングのようにやるのではなく、柔軟性や安定性、下半身の強さを高めるためにやる。そうすれば選手寿命も延びるし、80歳になっても良いプレーができる可能性もある」と丁寧に答えた。

 また日大ゴルフ部の選手たちにワンポイントレッスンも行った。パターの時の心構えや、スイングを安定させるにはどうするのかなど、自らの経験を交えて説明。最後はクラブを握って実際に打ってみせるなど、大サービスだった。

 スピースは松山英樹について「ここ数年、世界でも日本でも勝っていて、倒すのが本当に難しい選手」と評価。その上で「10年来の親友ジャスティン・トーマス、マキロイ、ジェーソン・デイ、ダスティン・ジョンソンら若い良いゴルファーがいっぱいいる。切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」と同世代でゴルフ界をけん引することを誓っていた。

 司会として参加したリポーター阿部祐二氏が終始ハイテンション。スピースの発言中にかぶせてしゃべり出すなどかみ合わない場面もあった。スピースは同氏に「PPAPを知っているか?」とふられるとけげんな表情を浮かべたが、それでも最後まで穏やかに大人の対応をみせた。その性格の良さにファンも魅了されていた。