日本ゴルフ協会(JGA)の永田圭司副会長は20日、問題を指摘する声が一部で上がっている2020年東京五輪の会場、霞ケ関CC(埼玉県)について、決定した経緯や条件を説明し「いささかの問題もない」と強調した。

 霞ケ関CCが女性を正会員と認めていない点は、国際オリンピック委員会(IOC)が国際ゴルフ連盟(IGF)を通じて改善を求めてきているという。これについては「社会通念上、検討が必要」と述べた。

 開催コースにIGFが要求した条件は<1>トップ選手の技術を引き出せるレイアウト<2>2万5千人以上の観客収容能力<3>天然芝のある300ヤード以上の練習場を備える-など。首都圏の有名コースに絞り込まれ、最終的に霞ケ関CCが承認された。

 2012年2月に申請ファイルに記載されていた東京都の若洲リンクスは条件を満たせず、同年4月には候補から外れたという。