17位で第1ラウンドを終えた石川遼(25=CASIO)は2バーディー、5ボギーの74と崩れ、通算イーブンパーの142で76位となり、1打及ばず予選落ちした。

 ショットが荒れた。前半の11、15番とドライバーで左の池に打ち込んだ。11番はカラーから20メートルをパターで沈めてパーセーブしたが、15番は4オン2パットでボギー。「(クラブ)フェースの使い方が前の悪い癖に戻っていた。11番の1回で終わっていれば、また違ったのかなと思います。15番はまさかあんなに左に出るとは思わなくて…」と悔しそうに振り返る。

 後半は右へのミスが目立ち、予選通過圏外へ転落。「自分の今の技量かなと思う。(折り返しの)18から、もう止まらなくなってきちゃったんで…。自分が今取り組んでいることとは全然違うことをやってしまっているし、それでも止められないというか…」と、もどかしさを隠せなかった。

 フェアウエーキープ率は71・43%から35・71%、パーオン率は94・44%から38・89%と、いずれも第1ラウンドから大きく数字を落とした。「この3試合はショットもいい方向にいってるなという感じなんですけど、その中でも波があると思う。特にドライバーは、まだまだ“もろい”。完成までは程遠い」。大会5度目の出場で初の予選通過はならず、あらためてスイング改良が道半ばであることを痛感した様子だった。