米女子ゴルフツアー第2戦ISPSハンダ女子オーストラリア・オープン(16日開幕)に出場する畑岡奈紗(18=森ビル)が三重苦を乗り越える。<1>開催地アデレードは10日に40度を記録。14日は29度だったが、酷暑に逆戻りの可能性はある。<2>大会を行うロイヤル・アデレードGC(6681ヤード、パー73)は海に近く、たびたび風速15メートル級の強風が吹く。地表と上空で流れが反対の海風特有の動きもやっかい。<3>芝はクラブが振り抜きにくい長さで流れもきつい。14日は多少の抵抗にも負けない球の強さを出すため、ウエッジではなくユーティリティーでアプローチを練習した。

 加えてこのコースは敷地内を列車が通る珍レイアウト。大会期間中は運行停止するが、この日も警笛をならしながら選手の集中力をそいで走り抜けた。それでも畑岡は「良いところに置いていけばスコアがでるかなと思う。行ってはいけない方に外さないことが大事」と攻略に意欲的だった。(アデレード=千葉修宏)