第3ラウンドの残りと最終ラウンドが行われ、ダスティン・ジョンソン(32=米国)が通算17アンダーの267で、ツアー10季連続となる通算13勝目を挙げた。第3ラウンドで64をマークしてリードを奪うと、最終ラウンドを71で回り、2位に5打差をつけて逃げ切った。

 世界ランク3位だったD・ジョンソンは、今大会62位のジェーソン・デー(29=オーストラリア)に代わって初の世界ランク1位浮上も決まった。「一番大事なのは、試合に勝ったということ。世界一はボーナス」と今季初勝利の喜びを強調しつつ「みんなそれぞれの考えがあると思うけど、僕は自分が世界一の選手だと信じてやってきた。これまでそれを口に出すことはできなかったが、今なら言える」。

 14年には「個人的な問題」とだけ発表して約半年間、ツアーを欠場。一部で薬物使用疑惑も報じられたが断固として否定し、後に酒におぼれていたことを明かしている。10年全米プロや15年全米オープンなど度重なる惜敗の歴史を乗り越え、昨年全米オープンでは悲願のメジャー初優勝を達成。「DJ」の愛称で親しまれる世界屈指の飛ばし屋が、ついに頂点に立った。