ヤマハは23日、女子ゴルフの有村智恵(29=日本HP)大山志保(39=大和ハウス工業)ユン・チェヨン(29=韓国)、男子ゴルフの今平周吾(24=レオパレスリゾートグアム)弓削淳詩(25=吉川カントリー倶楽部)とクラブ契約を結んだことを発表した。

 大山は契約の決め手について、2つの理由を挙げた。まず同社クラブの飛距離性能。「1ヤードでも2ヤードで先に飛ばしたい、常に進化したいと思っている。その要望に応えてくださった」。何より強調したのが、同社の熱意だった。「4年後の(東京)オリンピックも一緒に頑張りたいと言っていただいた。この年齢になっても期待してくださって、自分の可能性を信じてくださっていることがうれしくて、心がヤマハさんに動きました」と語る。

 この日は昨年のリオデジャネイロ五輪でともに日本代表として出場し、同じくヤマハと契約を結んでいる野村敏京(24)からビデオメッセージも届いた。「志保さん、2020年のオリンピックも一緒に行きましょう」。ただ、大山自身はまだ東京五輪を目指す決意が固まっていない。「(リオでは)出場を目標に2010年から頑張ってきたけど、『出場したい』(だけ)では話にならないのは、自分で経験して重々分かっている。もし目指すのであれば『金メダルを取る』という気持ちで頑張らないといけない。その覚悟、気持ちはまだない」。日の丸を背負う重みを知るからこそ、軽々しく口にはしない。

 まずは今季のツアーに全力を傾ける。オフは賞金王池田勇太と同じ福岡のジムに通って肉体改造に着手。「今までで一番、トレーニングしました。体脂肪率が4%落ちて、体幹、下半身、上半身の(強さを計る)数値も上がっていました。この体にスイングとクラブをしっかりと合わせて、徐々に調子を上げていきたい」と充実感をにじませる。

 3月は、2日から始まるツアー開幕戦ダイキン・オーキッド・レディース(沖縄)だけでなく、地元宮崎開催のアクサ・レディース、ヤマハ・レディース(静岡)と一層気合が入る試合がめじろ押し。「今年(最初)の目標はヤマハ・レディース優勝。複数回優勝もしたいし、全米女子オープン、全英女子オープンにも出たい」と力強く話した。