世界ランク4位の松山英樹は1バーディー、5ボギーの76でスコアを落とし、通算2オーバーの290で45位となった。

 強い風も吹く難しいコンディション。ショットもパットも苦しみ「何もいいところがなかったですね」。1番でグリーンを外してボギー発進。10番でドライバーショットをバンカーに入れると、第2打もグリーンサイドのバンカーへ。ままならないショットにいら立ちを募らせていった。グリーン上でもパー5の12番で3パット、15番は1・5メートル強のパーパットが決まらず、17番も3パットボギー。フェアウエーキープ率42・86%、パーオン率50%はいずれも4日間でワーストの数字だった。

 ショットは、風など難条件を言い訳にすることなく自分の問題と受け止める。唯一納得していた第2日のショットについても「宝くじみたいなもの。たまたま当たったって感じです」。安易に好転の兆しとは捉えなかった。試合に出場していなかったジャスティン・トーマス(米国)を抜いてポイントランク1位に返り咲いても「(ポジティブな気持ちになれる要素は)ないですね、全く」と首を振った。高みを見据えるからこそ、甘えは許さない。

 次戦は世界選手権シリーズのデル・マッチプレー。シーズン最大のターゲットと言っていいマスターズ前に出場する最後の試合でもある。「普段の(ストロークプレーの)試合とは違うので、その勝ち負けというよりは、自分のいいプレーができるように。最終日バックナインのプレーが続くと思ってやれば、おのずといい結果が出てくるんじゃないかなと思います」。浮上を期し、テキサスへ飛ぶ。