男子プロ川岸良兼の次女、川岸史果(22=加賀電子)が、2位に終わった開幕戦ダイキンオーキッド・レディースに続き、またもツアー初優勝のチャンスを手にした。

 雨の中、アイアンに抜群のキレを見せた。スタート1番パー5は残り123ヤードの第3打をピン手前3メートルへ。2番パー3はグリーン奥に切られたピンに堂々と突っ込むショットで、ピン奥2メートルへ。3番パー4は残り142ヤードの第2打を2・5メートルへ。出だし3連続バーディーで勢いに乗り、この日は67。17位スタートから一気に首位を捕らえた。

 「開幕戦の後もガタッと落ちる波はないですね」。初のツアーフル参戦で、今大会が4戦目。まだ予選落ちはない。「疲れは少しありますけど、まあそこは若さで」と笑う。

 1打差2位に終わった開幕戦後「1打、どうにかならなかったのかよ~」と声をかけてきた父良兼も、この日は横浜市の自宅でテレビ観戦していたが、居ても立ってもいられなくなり、最終日は応援に駆けつけるという。

 「父ですか? 来ないでしょ。まあ来ても来なくても、どっちでもいいですけど」。笑うそぶりに漂う大物感。「怪物」と呼ばれた父の娘は「開幕戦は優勝したい、という気持ちが強すぎました。そこを反省して、明日は自分のプレーに集中したいです」と、平常心で頂点を狙う。