石川遼(25=CASIO)は3バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの75でスコアを3つ落とし、通算1オーバーの145で82位となり、カットラインに1打届かず2週連続の予選落ちとなった。

 スタートホールの10番でグリーンサイドのバンカーからチップインパーを決め、ギャラリーの喝采を浴びながらの滑り出し。しかし、13番パー5でボギーが先行。第2打をグリーン左手前まで運んだものの、アプローチがトップするミス。反対側のエッジまで転がり、第4打も寄せきれなかった。「ダフりだったら、結構ミスの経験はあるんですけど、ああいうトップ(のミス)っていうのはあんまりなかった」。想定外のミスから3連続ボギーをたたいた。

 後半3番でようやく初バーディーも、4番パー5で痛恨の一打が出た。完璧なドライバーショットでフェアウエーを捉えた直後、4番アイアンで刻みにいった第2打が左の池へ。「つま先下がりで、ちょっとディボットに入って球が沈んでいて、アドレスもしっくり来ていない感じがあった。平らなところで無風とかだったら、ああいうショットはなかったと思うんですけど、基礎編ができていても、応用編ができていない感じ」。90センチのボギーパットもカップに蹴られ、ダブルボギーとなって予選通過ラインが遠のいた。

 今季ラウンド別の平均スコアで第1ラウンドの70・40に対し、第2ラウンドは71・20と苦しんでいる。課題として自覚しているだけに「4日間続けてできないと意味がない。それをクリアできるように、根気強くやりたい」と話す表情は険しい。次戦は13日開幕のRBCヘリテージ(米サウスカロライナ州ハーバータウン・リンクス)。「今までのシーズンの中で、もっと(ショットの)感触が悪かった時が山ほどある。オフの練習の中で再現性を追求して、上げていきたい」と前を向いた。