首位を走っていたレキシー・トンプソン(22=米国)が異例の罰打で惜敗した。ラウンド中に、第3ラウンドの映像を見た視聴者から誤所からのプレーがあったと指摘があり、競技委員から4打の罰が科された。通算14アンダーの274で柳簫然(韓国)と並び、プレーオフで敗れた。

 12番を終えリードしていたL・トンプソンが4打の罰を告げられて突然、追う立場になった。問題は第3ラウンドの17番グリーン。マークした場所と異なる位置にボールを置いたと、テレビ視聴者から指摘があり、競技委員が確認。誤所からのプレーとスコア誤記があったと判断された。涙目になりながらも挽回したが、プレーオフで力尽きた。

 優勝争いに水を差す事態に、選手からは非難の声が出た。リンシカム(米国)は「みんなが通報できる状況を何とかしないと」、男子でメジャー通算14勝のウッズ(米国)は「視聴者は審判になるべきではない」とツイッターで意見を述べた。日本でも、映像を見たファンの指摘で松山英樹が罰を科された例がある。注目選手ほど映し出される機会が多く、その不公平さは以前から指摘されている。