谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)が10年ぶり2度目の出場となったオーガスタに打ちのめされた。

 1バーディー、6ボギー、1トリプルボギーの80と崩れ、通算12オーバーの84位で初の予選通過はならなかった。

 1番でいきなりつまずいた。第2打がグリーン奥へ転がり落ち、第2打も難しいアプローチをトップさせてバンカーへ。ピンに近いサイドから脱出に2打を要し、5オン2パットのトリプルボギーをたたいた。「(誤算は)セカンドの風のジャッジ、なのかな…。厳しかったですね」と振り返る痛恨のスタート。失った流れを最後まで取り戻せなかった。

 2週前の世界選手権シリーズ、デル・マッチプレーで4強入りする快挙を達成して滑り込み出場を決めた大舞台。挑戦できる喜びが大きかっただけに、はね返されたショックもまた大きい。「ここまで何もできないと、ホントに悔しいですね。自分を見つめ直さなきゃいけないというか…。ちょっと今、どうしていいか分からないですね。もう1回、出直してこいってことなんでしょうね…」。プレースタイル同様、どんな時も淡々と取材に答える谷原だが、この日ばかりは半ば放心状態のように言葉を紡いだ。

 次週は米ツアーのRBCヘリテージ(13日開幕、米サウスカロライナ州)に参戦予定。悔しさをぶつけるしかない。