地元熊本で3年ぶりの復活Vを目指した上田桃子(30)と、2度目のツアー制覇を狙う西山ゆかり(34)が激しい首位争いを演じた。首位上田が1打リードで迎えた最終日。5番パー4でこの日初めてボギーをたたいた上田が、西山に追いつかれた。だが、6番パー4で上田がバーディーを奪い、西山がボギーで2打差に。前半を終えて上田が通算4アンダー、西山が同3アンダー。わずか1打差で後半へと入った。

 すると西山は10番パー4でバーディーとし、再び上田と4アンダーで並んだ。11番パー5では申ジエがバーディーを奪い、ついに3人が4アンダーで並ぶ展開になった。

 その後、申ジエが脱落し、上田が2打リードで迎えた18番パー5。ここでドラマが起きた。西山が先にバーディーでフィニッシュ。大観衆が見守る中で、上田は短い距離のパーパットを狙った。入れば優勝。しかし、無情にも外れた。上田と西山の両者が譲らず、通算4アンダーで並び、プレーオフ(PO)に突入した。

 POで上田はグリーンを狙った第2打を、池に落とした。その1打が響き、最後の最後で地元熊本でのVを逃した。

 西山は逆転劇で2度目のツアー優勝を果たした。