遅咲きの西山ゆかり(34)が、大逆転で2度目のツアー優勝を飾った。

 最終組で上田桃子(30)と激しいV争い。2打差2位で迎えた最終18番パー5で、ドラマが待っていた。先に西山がバーディーを奪い、1打差に。重圧のかかる中、上田が決めれば優勝だった1メートルのパーパットを外した。2人が通算4アンダーで並び、プレーオフ(PO)に突入。そのPOの1ホール目で上田が第2打を池に落とす一方で、西山はきっちりパー。上田はボギーとなり、西山が劇的な優勝を手にした。

 決まれば2位で終わっていた18番、上田のパーパットの場面について西山は「無の心境でした。勝負の世界。最後まで何が起きるか分からない気持ちだった」と振り返った。地元の大観衆が、熊本出身の上田に大きな声援を送る中での戦い。それでも西山は「アウェーの中でも、応援してくださるギャラリーの方がいた。完全アウェーになることは想像はしていました」と明かした。