宮本勝昌(44=ハートンホテル)はプレーオフで久保谷健一(45)に敗れ、14年の日本シリーズJT杯以来となるツアー通算11勝目はならなかった。

 14番のバーディーで通算12アンダーまで伸ばして単独首位に立ったが、15、17番とティーショットを曲げてボギーをたたいた。最終18番のバーディーで追いついて突入したプレーオフでも、先に打ったティーショットを左に曲げてOB。打ち直しも目の前の木が邪魔でクラブを振り切れない右ラフへ打ち込んでしまい、久保谷にプレッシャーをかけられなかった。

 「今までの2位の中で群を抜いて悔しいです。今は悔しい気持ちと情けない気持ちです。自分のふがいないプレーが情けない」と首を振った。

 同年代の久保谷とはプロテスト同期で学生時代から切磋琢磨(せっさたくま)してきた。「久保谷さんが優勝して良かった。苦しんでいる姿を見てきたので」と最後は勝者をたたえた。