大和笑莉奈(27=フリー)が3バーディー、1ボギーの70で回り、首位と4打差の9位となった。

 主催者推薦での出場。今季レギュラーツアーは2戦目とあって「出られる試合数が少ないので、勝つ気持ちでやっています。1試合1試合に集中して、これに合わせてきたので」と気合十分。正確なショットで狭いフェアウエーも多くの選手を悩ませた風も苦にせず、納得のプレーを見せた。

 そのショットを支えているのが、米国の大富豪が私財を投じて起こした新興メーカーPXGのクラブ。海外の実力者が次々と使い始め、女子でも世界ランク1位リディア・コ(ニュージーランド)が契約を交わすなど勢力を広げている。大和は「ザック(ジョンソン)が好きなので興味を持った」と、07年マスターズと15年全英オープンを制した男の契約に影響を受ける形で昨年末からフィッティングを開始。自身が契約フリーになったタイミングでもあり、14本のうち12本がPXGのクラブとなっている。

 「ドライバーは曲がらないし、アイアンの精度も良くなりました。ピンポイントで打てるので、今週みたいに『ここに打たないと』というコースは好きですね」。日本ではまだなじみの薄い新兵器とともに、限られたチャンスをつかみにいく。