世界ランク4位の松山英樹(25=LEXUS)は76でスコアを4つ落とし、通算3オーバーの219で54位に後退した。

 強風の中、不安定なショットに悩まされながらも上位進出の気配は漂っていた。2番パー5でバーディーを先行させると、5番からは4ホール連続で1パットパー。11番でバーディーとした後、12番パー4は3番アイアンで1オンに成功して連続バーディーを奪った。

 この時点で10位まで浮上したが、13番パー3で「何であんなミスをしたのか分からないけど…」というトラブルが発生。8番アイアンのティーショットを引っかけて左の池に入れると、ピッチングウエッジでの打ち直しも再び池に消えた。「今週はアイアンがすごく悪いので、プレッシャーがかかる中で、やっぱりうまく打てなかったというのが、2発の池だった」。タップインしようとした第7打のショートパットもカップに蹴られるなど、5オン3パットの「8」をたたいた。

 16番ではルール誤認によるペナルティーも受けた。パー5の第2打を奥の池(ラテラルウオーターハザード)に入れ、池のそばから2クラの長さにティーを2つさしてドロップ。ボールが2つのティーの範囲を超えて転がったため、拾って再ドロップしようとしたところ、同組のグレーム・マクダウエル(英国)からストップがかかった。正しいルールは、ドロップした際にボールが最初に落ちた場所から2クラブ以内。松山のボールは落ちた場所から2クラブ以内には止まっていたため、インプレーのボールを拾い上げたこととなり、1罰打を科された。

 「あまり聞いたことがなかったんで…。ルールを知らなかった自分が悪い。止めてくれたので逆に良かったと思います。これから先、同じ状況になった時、次からはちゃんと対処したいと思います」。認識不足を猛省し、マクダウエルに感謝した松山。「悪いところが出てしまっているというだけ。自分の調子を上げられれば、ああいう(13番のような)ミスも絶対にない。しっかりと、自分の状態を上げていけたら」と、残る18ホールの戦いで浮上のきっかけを探していく。