岩田寛(36=フリー)が7バーディー、1ボギーの66で回り、6アンダーで14年ミズノ・オープン以来となる自身4度目の首位発進を決めた。

 前半で4バーディーが先行。後半でも3バーディーを奪ったが、手応えはまだまだ。分岐点となったのは7番。「7番ホールまでティーショットが良かった。7番のセカンドでミスしてから、修正がきかなかった。何でこのミスが出るのか、直し方が分からなかった」。ダフって左に引っかけた第2打が、完璧主義者の繊細な感覚に著しい影響を及ぼしていた。

 それでも、この大会の自身ベストスコアに並ぶ66をマーク。「7番までの貯金と、悪い中でも(コースの)幅の中にいてくれた。いいパットと悪いパットがハッキリしていたけど、いいパットが入ってくれたのでスコアになったと思う」と分析する。

 22日の全米オープン日本地区最終予選はプレーオフ進出ラインに1打及ばなかった。「悔しくて眠れなかった。悔しくて寝られないということが、今ままでなかった。ふてくされてばっかりだったので…」。その悔しさが好スタートにつながったのでは、という問い掛けには「まあ、別ですけど…」と素っ気なかったが、有資格者を除く上位4人には全英オープンの出場権が与えられる今大会。「確信はないけど、コツコツいきます」と、2年ぶりのツアー通算3勝目へ歩みを進めていく。