宮里藍の引退発表から一夜明け、東北高の2学年後輩にあたる原江里菜(29)が思い出を語った。この日のホールアウト後に「(昨年11月の)TOTO(ジャパンクラシック)の表彰式の時に、レストランに呼ばれて言われました。軽い感じで『来年で辞めようと思っているから』と。すごくサラッと言われました」と振り返った。

 さらに原は「私にとってのお手本であり、プロゴルファーにとっての理想像であり、憧れ。常に挑戦していく姿を見せてもらった」としみじみと語った。

 まだ原がシード権を獲得していなかった頃、成績が振るわず、試合に出たくなかった朝があったという。モヤモヤした気持ちでいると、宮里から一通のメールが届いた。「今日も笑顔で頑張ろうね!」。ほんの短いメールだったが、その言葉に救われたという。原は「あのメールがなければ、あんなに前向きに試合に出ることはできなかった」と先輩への感謝を口にした。

 引退の意向を伝えられてから半年が過ぎ、前日26日に所属事務所が正式発表。この日も大勢の報道陣が詰めかけ、原は「反響の大きさがすごいと感じました。本当に引退しちゃうんだ…と。藍先輩の戦歴を(新聞で)見て、あらためてすごいことをやってきた人なんだと思いました」と寂しそうな表情を浮かべた。

 この日、原は1バーディー、2ボギーでまわり、通算1オーバーとなった。