山下和宏(43)がアウト35もイン31で6アンダー66、首位に1打差の5位と好発進した。「後半はパットが入ってくれた。前半はチャンスについても読めなくて」。12番では5メートル、14番で7メートル、18番では6メートルを沈めた。

 最近はパットが好調で、きっかけは「ルーティンを変えてから」という。以前からパターではクロウグリップだったが、素振りの時は「(クロウグリップだと)不安定で力が入らない感じ、ヘッドが流れてしまう感じがしたので」普通のグリップだった。それを素振りからクロウグリップにしたら、落ち着いてきたという。さらにパターをセンターシャフトにして、引っかけがなくなったとも。

 長くツアー初優勝を期待されてきた。好発進に「そろそろ?」の声がかかると、「そろそろ賞味期限が…」。シード10年目の43歳。「自分のペースでやって結果がついてくればうれしい。でも、全英オープンでも(優勝したスピースが)23歳とか、そういうのを見ていると、自分がはじき出されてもおかしくない。体の疲れも出るようになってきたし」と年齢を気にしているようだ。

 それでも「せっかくいいスタートを切れたし、いろんなことが落ち着いてできた。練習してコツコツやっていきます」と最後は笑顔だった。