岩田寛(36=フリー)の今季限りでの米ツアー一時撤退が決まった。

 3バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの74で回り、通算4オーバーの144で139位となって予選落ち。試合前の時点でポイントランクは202位。来季出場権をかけた米下部ツアー入れ替え戦に進める200位以内へ滑り込むには予選通過が不可欠だった。

 昨季から念願の本格挑戦を果たした米ツアー。シードを逃して臨んだ今季は出場できる試合も大幅に減り、スポット参戦10試合で予選通過2試合という結果だった。「実力です。手も足も出なかった。調子が悪いってずっと言ってましたけど、うまい人は調子が悪くても結果が出るし、(不調は)そんなに長くは続かないし、それも実力のうちなんで。ただ、僕の実力がないだけです」と受け止めた。

 16年AT&Tペブルビーチプロアマでは、殿堂入りレフティー、フィル・ミケルソン(米国)と最終日最終組で優勝争いも経験。2年間を振り返り「つらいことの方が多かった。ちょっと心が弱かったですね。もともと強くないんですけど…」。この日はスタートの1番で6メートルから3パットボギーをたたき、集中力を保てなくなった。「そういうところから直していきたいんですけど、時間がかかりそうですね」と話す。

 「成功するのを思い描いて来てたんで、その差があまりにも激しくて…ボロボロですね」。打ちのめされても、最後は東北福祉大の先輩の背中を思い浮かべて心を奮い立たせた。「僕の2歳上のタニさん(谷原秀人)が世界でやってるのは、すごい刺激になるっていうか…悔いしかないんで、諦められないです」。24日開幕の日本ツアー、RIZAP・KBCオーガスタ(福岡)から出直しを図る。