今日21日に29歳の誕生日を迎える2年連続賞金女王のイ・ボミ(韓国)が、今季初優勝で1日早く自らのバースデーを祝った。首位で出て4バーディー、ノーボギーの69で回って通算12アンダー207で大会連覇。昨年11月の伊藤園レディース以来、280日ぶりのツアー通算21勝目は第1日から首位を守る完全優勝となった。3年連続の賞金女王に向けて復活を印象付けた。

 感極まった表情でイ・ボミは今季初優勝をかみしめた。「この日のことを忘れないと思います。一生、記憶に残ると思います」。表彰式で日本語であいさつした後、日本女子プロ協会の樋口相談役と抱き合った。2週連続でプロアマ戦の時にスイング指導してくれたレジェンドに「賞金の10%を差し上げたい」と感謝した。

 一緒に最終組で回る大山、ペ・ヒギョンらが序盤でバーディーを奪取。イ・ボミは一時的に4位になったものの「私のライバルは昨年のイ・ボミ」と集中した。昨年の優勝スコアが通算9アンダーと思い出し「1アンダー以上でいい」と心身の緊張感を和らげた。6番で第2打をピンまで約2メートルにピタリとつけてバーディー先行。続く7番は約1メートル、8番は約2メートル、9番は約3メートルとアイアンショットがさえわたり、4連続バーディーで独走した。