男子ゴルフの横田真一(45)が21日、熊本・専大玉名高で「自律神経とパフォーマンスの関係について」という演題で講演を行った。

 熊本県の私学保健体育科教員を対象にした研修会の一環。横田は専大卒後にプロ転向し、ツアー生活をしながら13年には順大大学院で医学修士になったこともあって招かれた。

 講演で横田は自身の優勝争いの経験などを踏まえ、スポーツのパフォーマンスでは交感神経と副交感神経のバランスが重要だと強調。

 いわゆる「ゾーンに入った」状態は両者が高いレベルでバランスがとれていることと説明した。

 緊張などの交感神経が強くなりすぎた場合は、48時間後に消化器系にダメージを与えるという。

 自律神経をコントロールする健康法として「冷たいものや消化の悪いものなどを避け、消化器系に負担をかけない」「腸内環境を整えるため、食物繊維は1日20グラム」などを挙げていた。

 また、「自信と安心は副交感神経を高める」とし、熱心に耳を傾ける教員たちに「生徒さんを褒めてあげてください」と話した。

 話の流れに応じて、プロ仲間のスイングのものまねなども挟み、笑いとなごやかなムードが漂う一幕も。

 会場となった専大玉名高の酒井政信教諭らも、収穫の多さに感謝しきりだった。