男子ゴルフの世界ランク3位、松山英樹(25=LEXUS)が、ボーナス1000万ドル(約11億円)がかかる総合王者への戦いをスタートさせた。プレーオフ最終戦のツアー選手権(ジョージア州イーストレークGC)が21日(日本時間22日)に開幕。07年に始まったプレーオフでは、最終戦の優勝者がそのまま総合王者となった例が10度のうち8度を数え、特に10年のフューリク(米国)以降は7年連続。「ベストなプレーができれば、そのチャンスはある」。ポイントランク7位につけ、総合王者には今大会優勝が必須となる松山にとって、あらためて目標が明確になるデータだ。

 前日20日はこの大会ならではのプロアマ戦の代わりとなるアマチュア向けのクリニックに参加。パット部門を担当し、貪欲な米国人アマの質問攻めに対応しつつ、和やかに交流した後はイン9ホールを回って最終調整。後半にかけてショットの打ち直しも減り、上昇傾向をうかがわせていた。(アトランタ=亀山泰宏)