ツアー通算13勝の有村智恵(29=日本HP)が首位と1打差となる今季最高の2位でスタートした。1イーグル、5バーディー、4ボギーの69でラウンド。特に17番パー4では、残り131ヤード、ファーストカットからピッチングウエッジで放った第2打がカップインするイーグルを奪った。 

 「最後まで粘り強くやったのがご褒美につながったと思う。ある程度のスコアにまとめられた」と及第点を出した。

 今季は4月のヤマハ・レディースの11位が最高で、賞金ランキングも66位。有村は「この1年が始まる前と今の位置がかけ離れている焦りもある」と吐露した。それでも東北高の先輩となる宮里藍(32)が前週のメジャー、エビアン選手権で現役を引退した姿をテレビで見届け「気持ちのコントロールに務めている」と口にした。

 「高まる気持ちがある中でも1打1打に集中しているのが、宮里藍のゴルフだと思った。私は一喜一憂して結果にこだわり、今の1打を見失っていた。今週は目の前の1打1打に集中してやることをテーマにしていて、それが実行できたと思う」。

 09年以来となる大会制覇への期待も大きい。「間違いなく自分自身に期待してしまうし、周りからの声も聞こえてくると思う」と前置きした上で「気持ちをコントロールしながらやりたい」と自らに言い聞かせていた。