松山英樹(25=LEXUS)が2バーディー、5ボギーの73とスコアを落とし、通算6オーバーの216で首位と18打差の26位となった。

 68をマークした前日は「最低限のゴルフ」と評していたが、この日は「それ以下ですよ」。ドライバーショットとグリーン上で苦しんだ。「アイアンに関してはいい形でプレーできていた。ティーショットとグリーン上で苦しんでいる分、セカンドにストレスがたまってきたなって感じですね」。1番でドライバーをいきなり右へ曲げた。2番は前日から復調傾向のアイアンをピンに絡めてバーディーが先行も、6番はイーグルチャンスをミスパットで逃してのバーディー。直後の7番でドライバーを大きく左に曲げてボギーとすると、8番でもフェアウエー左サイドに広がる池へ入れた。

 第1ラウンドはティーショットがフェアウエーを捉えたのがわずか3ホール。第2日はやや持ち直したが「ごまかしでずっとやっていたのが、効かなくなっているんじゃないかなって感じです」と分析する。10番も右に曲げたところで断を下した。12番以降のティーショットはショートホールを除いて全て3番ウッド。ドライバーを“封印”した。18番パー5でも進藤大典キャディー(37)がバッグから抜いて準備していたドライバーを3番ウッドに持ち替えた。

 「特に理由はないです」としたが、ホールアウト後に直行した練習場では、いの一番にドライバーを握り、修正に余念がなかった。上位との差は大きく開き、少しでも納得のいくプレーでシーズン最後のラウンドを締めくくることが現実的な目標となる。「いい形で終われるように頑張りたいなと思います」と静かに話した。